はじめに
今回は、恒等式の問題です。
恒等式を理解する上で重要になってくるのが、
恒等式と方程式の違いを理解することです。
どちらも形は似ていますが、明確な違いがあります。
ここから、
・恒等式とは?
・方程式と恒等式の違い
・恒等式を解くときのポイント
について説明していきます!
恒等式とは?
含まれている文字にどのような値を代入しても、その等式の両辺の値が存在する限り常に成り立つ等式のこと。
例えば、
は
のときにのみ成り立ちますね。
対して、
はどんな
を代入しても成り立ちますね。
以上のことを踏まえた上で、方程式と恒等式の違いを見ていきましょう!
方程式と恒等式の違い
方程式
例) を解きなさい。
言い換えると、この等式を満たす を求めなさい。
この方程式は、 の時にのみ成り立ちます。
恒等式
例) が恒等式の時、
の値を求めなさい。
言い換えると、どんな数を に代入しても成り立つ時、
の値を求めなさい。
よって、 であることがわかりますね。
恒等式を解き時のポイント
両辺を同じ形にする。
右辺を通分し、左辺に合わせる。
例) が恒等式のとき、
の値を求める。
このままだと、解くことはできません。
このように式を変形させると、 の値を求めることができます。
問題
次の等式がについての恒等式となるように、定数
,
,
の値を求めよ。
答案の例
(右辺)
よって、
より
を
に代入
について
より
に代入すると
に代入すると
よって、
解説
左辺と右辺の形を合わせる
(右辺)
両辺の分子を比べる
分母は両辺同じなので、各辺の分子を比べる。
よって、
連立方程式を解こう
より
を
に代入
について
より
に代入すると
に代入すると
よって、
おわりに
今回は、恒等式の問題でした。
恒等式と方程式の違いをしっかりと理解しておきましょう!
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